大学受験の受験勉強にかける塾の費用問題は、受験生を持つ親御さんにとってはとても悩みの深い、重大な問題となっています。
子どもになるべく良い勉強をしてほしいのはモチロンなんですけど、日々の生活にかかる費用から学費を捻出するのはとても大変。
けれども、
「ウチは勉強にかけられるお金なんてあまりないから、ある程度諦めてもらうしかないか…」
そんな風に思い、我が子の進学を断念してしまうのはまだ早いでしょう。
少なくとも基本学習の部分では、お金のかからない効率的な学習方法を探すことで、ほとんどの学生が十分な学力を身につけることが可能です。
今回は、実際にかかる塾や予備校の費用や現代の日本家庭の実情について確認し、家庭で取るべきスタンスや勉強法について共有いたします。
- 塾や予備校費用の学校・学年別比較
- 一般家庭の大学受験塾費用事情は?
- 「家庭の経済力=子供の学力」の現状が問題
- 最善の解決法は参考書とインターネットの合わせ技!
- 多くの家庭が取り入れられるより効率的な学習法
塾や予備校費用の学校・学年別比較
家庭内学習にや家庭教師、学習塾費その他の学校以外の勉強にかけている費用のことを補助学習費用と呼びます。
平成30年度の調査では補助学習費用は下記の通りです(単位は円)。
私立高校 | 公立高校 | |
---|---|---|
高校1年生 | 141,296 | 105,495 |
高校2年生 | 173,444 | 128,904 |
高校3年生 | 269,289 | 209,423 |
<引用:平成30年度子供の学習費調査>
上記はあくまでも平均であり、実際は年間で30万円~50万円くらいが予備校費としてかかるともいわれています。
生活費やその他もろもろをまかないつつこういった費用を捻出するというのは、やはり多くの家庭において非常に大きな負担なのは間違いありません。
一般家庭の大学受験塾費用事情は?
そもそも、高校生や受験生を抱える家庭の多くは、先ほどお話しした様な費用を負担しているのでしょうか。
ここでもう一つ簡単に見ていただきたいデータがあります。
<学習塾費の金額分布>(単位:%)
負担した費用 | 私立学校 | 公立学校 |
---|---|---|
0円 | 61.8 | 62.2 |
0~1万円未満 | 2.4 | 2.9 |
1万円~5万円未満 | 4.6 | 4.2 |
5万円~10万円未満 | 4.4 | 3.7 |
10万円~20万円未満 | 5.7 | 6.5 |
20万円~30万円未満 | 4.5 | 6.8 |
30万円~40万円未満 | 3.7 | 4.6 |
40万円以上 | 13.1 | 9.1 |
<引用:平成30年度子供の学習費調査>
上記は高校生の子供がいる家庭を、学習塾費を負担した金額ごとに整理した表です。
細かいことを気にする必要はなく、注目いただきたいのは表の一番上と一番下。
この表から分かるのは、下記のことなのです。
- 世間の家庭の半分以上は、実は子供を塾や予備校に通わせていない
- 通わせている中では40万円以上の高額負担家庭の割合が最も大きい
ちなみに、学習塾費用を1円以上負担している家庭(つまり、塾や予備校に子供を通わせている家庭)だけで金額の平均を出すと、下記の通りでした。
私立:33万8,000円
公立:28万3,000円
大半の家庭にとって塾や予備校費を負担するのは特別なことであり、一部の比較的余裕のある層が多くの負担をして子供を塾や予備校に通わせているのが日本の実態なのです。
「家庭の経済力=子供の学力」の現状が問題
そもそも、塾に行けなくては人並みの受験勉強ができないという状況こそが、本当は問題なんですよね。
「受験勉強=塾や予備校に通ってする」というイメージは多くの人にあるのが実情です。
「教育にかけられる費用の差=学力の差」であり、満足のいく大学教育を受けられるのはお金持ちの家だけ。
悔しいですけれどある程度否定できない事実ではあり、無視できません。
「センター試験廃止」「英語コミュニケーション能力の向上」なんていう教育改革よりも、「お金によって学力が変わる」状況になってしまっている現在の流れこそ、本当は早く解決してほしいというのが正直なところです。
最善の解決法は参考書とインターネットの合わせ技!
そうはいっても文句を言っているだけでは状況は変わらず、私たちは現在の置かれている状況で何とかしていかなくてはいけません。
それではどうすれば良いのか。
大学受験に関して言えば、家で勉強する方法を確立するようにすれば良いでしょう。
自習は他人に質問したり誰かのペースに合わせたりする必要がないため、最も効率的な勉強方法と言えるのです。
「簡単に言うけど、それができれば苦労はしない…」
そう思われる方もいると思います。
けれども現在では本当に多くの情報がインターネット上にあり、知りたいことは先生に聞くよりもネットで調べてしまった方が実際に早く、かつ気軽に済むのです。
どんなに優秀な先生でも知識の量には限界があり、インターネットに蓄積された膨大な知識量にはさすがにおよびません。
また、近年のインターネットサイトは読み手のことを考慮したものがどんどん増えてきており、一昔前よりも読みやすくなってもいるのです。
そしてもう一つ、参考書を使った勉強も家で勉強するのには欠かせません。
良い参考書を選びやり抜くことができればそれだけで受験突破に十分な力をつけることができます。
そして最も効果的なのが、参考書とインターネットの合わせ技。
参考書で学習し、分からないことや周辺知識などをインターネットを使って解決・補充していく方法が、現代の受験生の取れる最も効率的な勉強方法と言えるのです。
今の時代、塾や予備校に行くだけが受験勉強では決してありません。
それは先ほどの調査結果からも証明されています。
誰でも工夫すれば、少ない労力と費用で膨大な知識にいつでも簡単にアクセスできる。
実はそれこそが、現代の受験生の置かれている状況なのです。
ただし、自分で勉強をするには良い参考書と出会うことがとても大切ですので、参考書選びには力を入れるべきでしょう。
多くの家庭が取り入れられるより効率的な学習法
良い参考書を見つけ出し、インターネットを駆使して効率よく勉強する。
それができれば現代の勉強方法としては最強なのですが、なかなかうまくいく自信がない人も多くいますよね。
そこでお勧めしたいのが、インターネットの見放題授業を利用した総合的学習方法です。
有名なのがスタディサプリという教材で、月額980円程度だけ支払えばで5教科18科目のどの授業も、いつでもどこでも、何回でもスマホアプリで見放題なんです。
私も学び直しのために利用しているんですが(そういう大人の人も多いみたいです)、本当に月額1,000円の負担だけで入会金もなく、同じ講義を何度でも見れます。
また、再生速度も早めたり遅めたりできるため、「得意な所はどんどん高速学習して、気になるところは通常速度に戻す」なんてことも可能です。
1.25倍程度の速度であれば違和感もなく、通常よりも短い時間で受講できました。
実は、東大に半年で合格したホリエモンこと堀江貴文さんも、スタディサプリは非常に有効な手段ととらえていたりします。
もうスタディサプリでいいだろ https://t.co/VBhazUHxGT
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 12, 2017
また、雑誌社の対談でも、下のようにお話しされているんです。
授業に集中できないのは、授業がつまらないからでもあるんじゃないですか。そこについては、ITの力で変えられると思っています。リクルートのスタディサプリって知ってます? 月額980円で、授業の動画を見ることができるサービスなんですが、有名なプロ講師の授業を自宅で受けることができる。
引用:デイリー新潮
また、テキストも無料でダウンロードできるため、更にお得。
テキスト代だけで980円/月の価値はあります(製品が欲しい人は購入も可能です)。
合わないと思ったら退会も簡単にできますから、悩むくらいなら一度試してみて、そこから考えましょう。
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現在では1か月の無料お試しキャンペーンが行われているようです。
考えている間も受験までの日数はドンドン減っていってしまいますから、やるなら早めの方が良いのは確か。
スマホに入れておくだけでも十分に価値のあるサービスですので、「まず試してみる」という気持ちで取り組んでみましょう。
受験勉強とお金の悩みは昔から切っても切れない関係です。
けれども現代のテクノロジーを上手に使いこなし、無駄な負担はせず少しでもお子さまに質の良い勉強をさせてあげられたら良いですよね。