満40歳から満64歳までの中高年のうち、「引きこもり」とされる人が61万3000人いると、内閣府が2019年3月に発表しました。
最近では様々な事件と引きこもりを関連付けて考える流れも多く、引きこもりを社会問題として考える人が増えてますよね。
けれども世の中の流れから言えば、技術の進歩と共に自宅から出る必要性は少しずつ減っていきますよね、きっと。
現に今だってパソコンやスマホさえあれば、生活用品や食料はポチポチと簡単に手に入ります。
何かを手に入れるのに、外出する必要がそもそもない。
誰だって、便利な生活の方が良いはずです。
だから引きこもること自体を問題視していてもダメなんじゃないでしょうか。
もっと前向きに引きこもりを考えるべきですし、必要以上にに苦しむことが無くなればと思い、この記事を書いています。
引きこもりの定義とは
そもそも引きこもりの定義とは、一体何なんでしょうか。
内閣府が平成30年に行なった「生活状況に関する調査」の定義によると、まず以下の4点に当てはまることが基本になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
広義の引きこもりとは…
・趣味の用事のときだけ外出する
・近所のコンビニなどには出かける
・自室からは出るが、家からは出ない
・自室からほとんど出ない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これら4つの内どれかの状態が、6カ月以上続いていることが基本条件。
その他にも細かく見るといくつか条件があり、まとめると以下の感じです。
ただ、上記の基本4条件を満たしていることが前提となります。
〇引きこもりの原因が「病気」「妊娠」「家族等の介護」「専業主婦・主夫・家事手伝いになった」であり、家族以外の人とも時々話をするようであれば、引きこもりには該当しない
〇引きこもる原因が仕事で、家にいる時間の大半を仕事に費やしていれば、引きこもりには該当しない
参考:内閣府「生活状況に関する調査 (平成30年度)」
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/life/h30/pdf/s2.pdf
基本4条件を見ていただいて、なんとなく
「え、大体の人が引きこもりじゃない?」
と思ったのは私だけでしょうか。
内閣府の資料を見てると「趣味の用事の時だけ外出する」に該当するのは準引きこもりらしい。
「趣味の用事以外の外出」って、一体何があるんだろう。。。
趣味の外出がなんでダメなのか。
「仕事以外は引きこもり」な人も多数いる
「趣味の用事以外の外出」について考えてみて、「あ、仕事か!」と気付いたんですが、何か違和感があります。
趣味の外出と仕事の外出って、本質的には何が違うんでしょう。
お金を稼いでいるかどうかの違いなんでしょうか。
だとすればなんだか少し、都合のいい定義づけな気がしますよね。
「毎日が家と会社の往復で終わってしまう」という人が約7割いるとのアンケート調査結果もあります。
Q.毎日が「職場と家の往復」で終わってしまいますか?
「はい」……67.0%
「いいえ」……33.0%
出典:exciteニュース(https://www.excite.co.jp/news/article/Mycom_freshers__freshers_articles_35560/)
私も正にそうで、仕事が無ければ、普段外出する事もあまりありません。
家の中で、私のやりたいことの大半が出来てしまいますので。
それに仕事をしていても、会社のフロアーや現場・取引先など決まった場所にしか基本行かない人は結構います。
ほとんど決まった人としか日常的に接しない人だって、沢山いるんじゃないでしょうか。
少なくとも、仕事で外出しているだけの人が「俺は働いてるから違うんだ!」と偉そうに言えるものではないんじゃないかと思います。
仕事は結局、大半の人が自分のためにしている訳ですから。
引きこもること自体を責められる筋合は無い
ですから、引きこもりしていること自体には他人から責められ問題にされるような点なんて、本当は全然無いんじゃないでしょうか。
今はホントに、自宅に居ながらほとんどのことが出来ますよね。
自宅から出る必要が無いだけなのに、それをわざわざ「引きこもり」と定義づけてヒクツになる必要はありません。
客観的に整理すると、引きこもること自体が問題になりそうなのは次の2点じゃないかと思います。
・将来に渡って、経済的に自立できるメドが立ちにくい
・自己肯定感を持ちづらく、毎日に充実感を感じにくい
将来生きていけるか漠然とした不安があり、毎日なんとなく楽しくない。
確かに、こんな状態が続けば心の健康を害し苦しくなってしまうのも自然ですよね。
戦略的引きこもりを目指す
ただ繰り返しお話ししている通り、現代では自分の家でほとんどの活動はできてしまいます。
先ほどの2点を解消するヒントは、実は自宅の中にもあったりする。
インターネットさえ使える環境にいれば、人と直接かかわらずにお金稼ぎをする方法は意外なくらい結構あります。
むしろ今後はどんどん増えていくでしょうから、引きこもることが出来る人ほど強い時代がきっと来る。
クラウドソーシングを利用してウェブライターとして活躍したり、プログラミングを学んでフリーランスとして仕事をとったり。
動画配信やサイト運営でマネタイズを目指すことも可能。
たとえ現状で自宅に引きこもっていたとしても、とりあえず生活が出来ているのであれば気にする必要は無いと思います。
そして生活できている今の内に、上記のような活動や勉強を始めてみるのも全然問題ない道なんじゃないかと。
どれも基本的に年齢なんて関係なく活動できます。
若い人だけのものでは全然ない。
他人にどうこう言われる筋合いはありませんから、自分の取れる手段をとれば良いんですよね。
それなのに勝手に「引きこもり」なんて定義を使って社会的にマイナスイメージを流すから、必要以上にやりにくくなる。
仕事に復帰するのが怖いと思うのも、自然だと思います。
けれども先ほどの通り個人的には引きこもれる人が強い時代に今後絶対なると思っているので、私もプログラミングの勉強をひっそりと始めています。
Web制作をクラウドソーシングで請け負えるくらいまではやってみたい。
私はどこかに通ったりするのが嫌なので、自宅でオンラインで完結する勉強方法をとっています。
お金をあまりかけずに勉強することも、ホントに可能だと感じています。
やっぱり調べてみると情報は沢山ありますし、誰かに習うのであってもTechAcademy [テックアカデミー]なんかだとオンラインで全部完結できます。
選択する期間によって10万円~30万円くらいトータルでかかりますが、スキルが身に付けばそう時間をかけずに回収できる金額ですから、そんなに高い訳では無いかと。
イチイチ学校に通って勉強することを考えれば、むしろ全然低いと思います。
カリキュラムに沿って実際に色々作りながら学べます。
プログラミングの勉強って、やってみると勉強感が低くて意外と楽しい。
学校でやっていた勉強と違って、自分が日常触れることに関して勉強しているのでいい感じです。
パソコンを使うのに抵抗感が無ければ是非やってみてほしいです。
お金に変えられるスキルを身につけて、もっと自己肯定感を高めていきたい。
難しく考えず、やりたいように
ニュース等で支援がどうとか、事件だ社会問題だとか言っているので、必要以上にヒクツになってしまう事もあるかもしれません。
けれどこれからの時代は別に「引きこもり」が特別なものでは無くなってくるでしょうから、それほど肩に力を入れずにやっていけば良いのではないでしょうか。
「やりたいように」と言うと凄く批判が集まりそうな感じがしますが、自分や家族が前向きに生活が出来て法律違反をしていないのなら、問題は無さそうですよね。
少なくとも、誰かに文句を言われる筋合いはない。
そうやって外野でなんとなく文句を言っている人達は、引きこもれることの本当の強さに気付けていないだけ。
新しい時代に取り残されていくだけです。
だからそんな人はもう放っておいて、あなた自身の生活を前向きに、思う事を思う存分やってしまいましょう。