「子供の学力は母親の学歴で決まる」
衝撃的な話に、多くのお母さんがショックを受けたと思います。
「それじゃあもう、どんなに愛情を注いでもダメじゃないか…」
そんな風に落胆してしまっているのであれば、少し落ち着いて考え直していただきたい。
そう思い、この記事を書いています。
ここでは母親の学歴で子の学力が決まるわけでは無い理由と、勉強をするようになるために必要な事について整理したいと思います。
子供が勉強しないのはきっかけが無いから
確かに、この言葉には一理あるとは思います。
「親の学歴や収入が高いほど、子供の学力が高くなる傾向にある」との調査報告が文科省から出されていますし、「有名大学に通う子の親が、高学歴である傾向」は、実感としても言えると思いますし。
ただ一番の要因は、子供が「勉強をしたい・しなければいけない」と思うきっかけが得られるかどうかなんだと思います。
もし万が一親が勉強なんて必要ないと考えていれば、その子供が勉強をやろうなどとは思いにくい。
そのことは、簡単に想像できます。
けれども実際、多くのお母さんはそんな風には思ってないですよね。
少なくともこの記事を読んでいただいているあなたは、子供にとって勉強は大切だと考えているはずです。
勉強をするのはあくまでも子供自身。
そして子供の力を甘く見てはいけません。
きっかけさえあれば、周りの人たちをごぼう抜きにする位の力を発揮する可能性もあるんです。
子供が勉強のきっかけを得るのは難しい
問題はむしろ、勉強するきっかけがつかみにくいことです。
「あぁ、勉強しなきゃダメなんだ」
「もっともっと勉強したい!」
こんな風に思うきっかけなんて、学生時代に得るのは実際難しい。
子供の生活には勉強だけではなく、部活や遊び、友達や恋愛など様々な価値観があふれています。
地味ですぐに結果を得るのが難しい勉強を、わざわざ我慢してやろうとまでは思えないのが普通なんだと思います。
大人と比べると、「頑張らなくちゃダメだ…」という差し迫った状況にはなりにくい。
たまたま自分の親が高学歴で充実した生活を送っていそうであれば、「勉強も悪くはないな」と思える機会は増える。
親の学歴と子供の学力の関係なんて、それくらいのものでしかないんです。
親のせいにされるのは子供だって辛い
子供の立場からしてみても、自分の力が親の影響で決まってるなんて思われるのは正直嫌なもんです。
仮に勉強を頑張って良い成績を取っても親のおかげ。
上手くいかなくて赤点をとったとしても、親のせい。
そんな風に感じてしまったら、やる気を出せないのも当然です。
やってもやらなくても、結局同じですから。
私の母は大学を出てる訳ではありませんが、そんなことを問題にするのなんて本当にやめてほしい。
少なくとも私は本当に感謝しているし、尊敬だってしています。
子供の立場になってみれば、「自分の学力が親の学歴で決まる」なんて本当にバカバカしいことなんです。
自分のことも、親の事もナメられている気になります。
とりあえず始める環境を作るのが大切
改めますが、子供にとって大切なのは親の学歴ではなく、勉強を始めるきっかけです。
その為に親がしてあげてほしいのは、可能な限りの環境を作ってあげること。
大きなお金がかかることばかりをする必要はありません。
勉強することが自然なことだと認識させてあげてほしんです。
・勉強を頑張っていることをホメてあげる
・子供に沢山の本を与えてあげる
・子供が勉強していることに、親も興味を持つ
・親だって勉強する(現代社会の事や、子供が勉強している事など)
注意しなくてはいけないのが、強制は絶対ダメだということ。
「勉強しなさい!」
なんて言われると、それまでやる気があってもとたんにやる気を無くすものです。
大人も子供も、それは同じ。
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チャンスを沢山作ってあげて、子供が「勉強したい・勉強しなきゃ」と思える瞬間を増やすことが一番だと思います。
勉強する習慣を作る最適な手段は…?
「チャンスを作ってあげても、ずっとスマホをいじってる…」
「いつもゲームをしてばかりで、勉強する様子なんてない…」
いくら愛情尽くして色々と用意しても、こんな感じになってしまったら困りものですよね。
先ほども言ったように、勉強のきっかけをつかむのは結構難しい。
家の中では誘惑が多く、きっかけをつかむ前に終わってしまう事も確かにあります。
そんな時はやっぱり、塾に通う事を考えるのも有効な手段です。
そして勉強する習慣がまだ無い子供には、先生が大勢の前に立つ集団指導ではなく、一人一人に個別対応してくれる個別指導塾がとても合っています。
個別指導は個々に合ったペースで進めてくれるのが最大の利点。
学校や集団指導塾だと「あれ、ちょっと分からないや…」と思ってもなかなかその場で聞くことができず、そんな状態が続いて授業についていけなくなることが多々あります。
私にも個別指導講師の経験があるんですが、担当する子供がどこでつまづいているのかを、先生側もタイムリーに把握しやすいと感じました。
子供との距離感が近いので、手元だけでなく表情などの細かい様子も見て取れる。
「分からない」の合図に気付きやすいんです。
個別指導の方がどうしても費用が高くなってしまうので気軽に行ってみるのが難しいものですが、そこは無料指導があってなるべく安い塾を探してみると良いと思います。
▲例えばこちらは、全国展開している個別指導塾の中でも比較的低価格だと思います。
入会金が無料で、5回の無料体験指導を受けてみて子供との相性を見て講師を決めたり入塾そのものも決められるので、勉強のきっかけづくりにはちょうど良いと思います。
あくまでもきっかけづくりの一環であり強制はダメです。
けれどもこちらのスケジュールにも柔軟に対応してくれるのが個別指導塾の良いところですから、お気軽に検討してみてはどうかと思います。
どんな家庭であったとしても、母親が愛情を注いでくれたなら。
それだけで子供はちゃんと感じ取って、自分の力に変えてくれます。
どんな形であれこちらの思いを上手く伝えることが出来れば、親の学歴なんて小さな問題に過ぎないんです。
だから、諦めてしまうのだけはやめてほしい。
前を向いて、「愛情をどう形に変えるか」を考えてほしいなと思います。