「浪人生活をしていると、どうしても夜遅く寝て、次の日の昼過ぎ位に起きるようになってしまう…」
「朝型生活の方が良いとよく言われるけど、昼夜逆転はダメなのかな…」
浪人生活を続けていると、結構気になるのが毎日の生活サイクル。
周りの大人や友達は、声をそろえて朝型生活が大切だと言ってくる。
けれども、一度夜型になるとなかなか抜け出しにくい。
悪いことをしてる感じがして、毎日なんとなく嫌な気持ちのまま過ぎてしまってる。
自分が全然頑張れてない感じがして、充実感がちっとも無いんですよね。
自分が嫌になったまま勉強を続けるのは、とても辛いものです。
そこでこの記事では、昼夜逆転生活は治すべきなのかをまとめた上で、朝型生活に戻すためのヒントを共有したいと思います。
浪人生は昼夜逆転を避けた方がベター
まず結論から書かせていただきますと、やっぱり昼夜逆転を治せるのであれば、治すようにしてみた方が良いと思います。
「やっぱりそうか…」
と感じたあなた。
ふに落ちないまま結論を聞かされても納得できないと思いますので、昼夜逆転生活が浪人生にもたらす問題点について整理してみます。
昼夜逆転を治した方が良い理由
健康面への影響
まず大前提として、浪人生かどうかを問わず気にかけてほしいのが健康上の問題です。
長い期間昼夜逆転の生活をしている人は、生活習慣病やがんなどの発症リスクが高まる可能性があると言われています。
人の体内にはリズムがあり、昼間に眠ると眠りが浅くなってしまう恐れがあります。
昼間は体のサイクルから言うと体温が上がる傾向にあるため、そのタイミングで睡眠をとろうとすると寝つきが悪くなるためです。
また、日の光を浴びない生活にも健康面で心配な部分があります。
詳細は下記記事もご参照ください。
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勉強効率が低下する恐れ
先ほどお話しした通り、昼間の睡眠は良質な睡眠がとれない原因になりえます。
だからその後、夜起きたとしても十分な睡眠がとれていない状態です。
さらに、夜は昼間の逆で体温が下がり体が眠りに入ろうとする時間帯。
そのまま勉強を頑張ろうとしても、勉強の効率が落ちてしまう可能性があるんです。
脳は十分な休息を得られていないうえ、身体が寝たがっている訳ですから。
せっかく勉強を頑張るのであれば、少しでも効果の高い時間帯に勉強をしたいところですよね。
受験対策上の問題
浪人生にとって昼夜逆転を避けた方が良い一番の理由が、試験の実施される時間帯が昼間であることにあります。
ほぼすべての入学試験が、午前中から始まって遅くとも夕方に終わります。
この時間帯に頭を使える状態に体を持って行かないと、本番で力が発揮できない恐れがあるんです。
試験で成功するために勉強をしているのに、それに適した生活をしないなんて合理的じゃないですよね。
可能な限りベストを尽くすためにも、試験向きの体を作っておく必要があります。
昼夜逆転の治し方
では実際に、昼夜逆転生活を改善し、朝型生活にするためにはどうしたら良いのか。
昼夜が逆転してしまっている原因を二つに分けて、それぞれに対して対処法を整理してみたいと思います。
体力が有り余っていることが原因の場合
昼間の活動量が少ないため、体力がまだ余っている。
そんな状態では、夜寝ようとしても、なかなか眠りにはつけません。
浪人、特に宅浪で夜型生活を送っている人の多くが、このパターンで夜眠れないサイクルになっていると思います。
この場合の対処法としては、昼間の活動量を増やすのが一番です。
勉強だけだとどうしても体力が余ってしまうのであれば、生活のどこかにジョギングをする時間を入れてみる。
走るのが大変という人は、歩く時間を作るだけでもとても効果的だと思います。
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最初は眠くても、まず何とか一度朝早く起きて勉強と運動を織り交ぜた一日を過ごしてみる。
一日だとなかなか無理だと言う人は、一週間位かけて徐々に起きる時間帯を早めてみましょう。
また、朝の時間帯にアルバイトを入れるのも効果的な方法。
お笑い芸人の山里亮太さんも、自身の浪人時代には早朝のアルバイトを入れて頑張っていたそうです。
「努力」に対してとても深く考えられている方なので、参考にしてみてほしいです。
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昼夜逆転が何が何でも悪いとまで、正直私は考えていません。
世の中夜型の生活を過ごしている人なんてものすごく沢山います。
あなたが目指している大学生も、結構夜型の人が多いです。
そもそも夜勤で働いている人は夜型の生活を送らざるを得ない訳ですし、夜に一生懸命働いて成功してる人だって、世の中には沢山います。
あくまでも受験生にとっては朝方の生活が最善だという話です。
そのことが原因で悩んだりするくらいなら、いっそのこと開き直って夜型で成功する方法を探してみるのだって、戦略の一つだと思います。
ストレス等の精神面が原因の場合
嫌なことが沢山あって、それが原因で夜眠れなくなってしまっている。
結果として日中眠くなってしまい、そのサイクルから抜け出せなくなっている。
受験生はストレスが溜まりやすいですから、こんな風に悩んでいる人も多くいると思います。
最善策はやはり、ストレスの原因を解消することです。
まず、勉強以外のことがストレスになっているのであれば、できるだけ早めになんとかしたいところ。
例えば、アルバイトをしていて勤務先の人間関係に悩んでいる場合であれば、アルバイトを変えることをまず考えましょう。
普段であれば、「人生経験だと思ってこのバイト先に慣れる様頑張ろう」と思うのも大切なことですが、浪人生であれば話は全く別。
バイト先の人間関係に適応する前に、受験生活が終わってしまいます。
「なんだか逃げる様な気がして嫌だ」
「早くに辞めてしまったら、我慢できないヤツだと思われるかも…」
と思ったとしても、ここは早めにやめることを決断すべきです。
浪人生活を上手に過ごし、入学試験で良い結果を出して入学する。
その為に最善を尽くすのが一番大切です。
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対処するのが難しいからこそ、溜まってしまうのがストレス。
限られた時間で成果を出すのであれば、対処するのではなくストレスを遠ざけることができないかを考えてみましょう。
ただし、勉強そのものがストレスになっているという場合は別です。
勉強とはきちんと向き合って過ごしていくべき。
勉強が原因で生じる不安は、勉強をすることでしか解消できません。
しっかりとした計画を立てて、毎日を精いっぱいやり切ることで、少しずつでもストレスは少なくなっていきます。
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また、漠然と将来が不安になることもあるのが浪人生というものですよね。
そんなあなたには、下記の記事もぜひご参考にどうぞ。
www.roninsensei.com
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どうしても辛い時は医師に相談を
それでもどうしても眠れず、それ原因で精神的に辛く勉強も手につかないと言う人は、遠慮せずに医師に相談しましょう。
医師なら、きちんとあなたの不調と向き合ってくれます。
心の不調は、決して甘えが原因なワケではありません。
風邪や腹痛といった他の不調と同じであり、あなたが弱いからとか、そんな理由では決してないことを忘れないでください。
「根性があればなんとかなる」
「気合が足りてないからだ!」
なんて考えを周りの人が押し付けてくるのであれば、もうそんなのは無視してしまっても良いです。
頑張ったら頑張っただけ、心には負担がかかります。
だから心が不調になるということは、それだけあなたが一生懸命である証拠。
それ以上自分を追い詰める必要なんてありませんから。