浪人先生とちょっと一息

現役時代全落ち→一年間の宅浪→早稲田政経→金融機関に就職の会社員が、受験やその他について書いています。ちょっと一息ついて行きましょう。

【「つらい」「寂しい」経験を自分の糧に】浪人生活で変わる人生観【手に入るのは学力だけじゃありません】

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「朝、目が覚めると泣いていた。いつものことだ。」

 

 

これは、2000年代に映画化もされ大ヒットした『世界の中心で、愛をさけぶ』という小説の冒頭です。

(今の10代の方には、あまりなじみが無いかもしれませんが。。。。)

 

大恋愛をした最愛の人を亡くした主人公朔太郎の、繰り返しずっと続いている喪失感を表現した一節。

 

ものすごく恥ずかしいんですが、浪人時代初期の私は毎朝こんな状態でした。

大げさでもなんでもなく。

 

「毎日、ただただつらい。。。」

「高校に通っていたころを思い出すと、寂しくてたまらない。。。」

 

本当にこんなことばかりを考えていました。

 

特に卒業直後のひと月くらいは人に会うのも辛いくらいに気持ちが弱ってしまい、勉強どころか何も手につかない様な状態になってしまっていました。

 

何も知らない大人に、「もう大人なのに情けない!」なんて言葉をかけられたりもしました。

 

当時の私と同じように感じながら、今浪人生活を送っている方の力に少しでもなれれば。

そう思い、私なりに振り返ってみての浪人経験の意義に関する話をさせていただきます。

 

 

浪人生活中、世界は変わって見えてくる

大学に入って就職をし、そこそこの年月を働いてみて思う事は、浪人生活中には「それま」でや「それ以降」の人生には無い、独特の世界の見え方があったという事。

 

いつもの繁華街を歩いていても、今まで見えなかったもの・見過ごしていたものがなぜか気になる。

 

日の当たらない路地裏や、道の端でさりげなく生きている小さな木や花。

 

そんな、今までは「わき役」だと思って見過ごしていたものに、不思議と目が向くようになる。

どうしても、無意識に。

 

今まではただ通り過ぎていた見慣れた街の風景も、なんだか表情の違う得体のしれないものに感じられて、少し怖いような気持ちになったりしてました。

 

ただ浪人をしているだけ。

学校に行かず、ただただ勉強をして、合間にアルバイトに行って。

 

それだけなのに、今まで見つけもしなかったことが目に留まったり、今まで思いもしなかった様な感情が湧いてきたりする。

 

こういう思いになった事がある人なら分かると思うんですが、もの凄く嫌なモノなんですよね。

 

新しい経験が視野を広げてくれている

けれども世界が違って見えてくるというのは、決して悪いことではない。

これは大人になった今だから言える、今頑張っている浪人生に知っておいてほしいことです。

 

あなたの中では今、これまでにないスピードで世界が広がっていっています。

 

それまではその他大勢のみんなと同じ世界を生きて、キラキラしたモノしか目の前には置かれなかった。

学校生活や部活動、放課後や休日のゲームに友達との時間。

なんとなく過ごしていた日常が実はとても貴重でキラキラしていたことに、浪人して初めて気付けたということなんです。

 

その気持ちは経験したことのない人には分からない、結構きついものだと思います。

新しい世界に触れるのは怖いものですし、愚痴を言えるような立場でも無かったりしますから。

やる気を無くしてしまったり、自暴自棄になってしまう事だってある。

 

けれども、それは確かな成長の証。

浪人することでしか得られない視点を得て、大進化する前触れなんです。

 

手に入れた人生観を人生の成長エンジンに

今はなんでも簡単に手に入る時代です。

 

自宅でも学校でも職場でも。

知りたいことはネット検索すればあっという間に情報が表示される。

SNSで尋ねれば誰かがきっと教えてくれる。

欲しいものだって、スマホを数クリックすれば後は待つだけ。

それだけでまず間違いなく手に入る。

 

けれども「経験」だけは、どこを検索しても誰に聞いても、絶対に手に入りません。

 

ましてや浪人経験なんてそんな辛くて情けないもの、好き好んで手に入れようとする人はいないですよね。

 

だからこそ、今浪人生活を経験しているということは、それだけでとても貴重な財産なんです。

 

辛いけれども、今感じる事や見える一つ一つの事を大切に。

沢山沢山悩んで勉強して、何とかしてこの生活を乗り切る。

 

そうして出来上がった「大学生」は、現役で進んだエリート達とは一味違う、面白い視点と度胸を持った人材になっているはずです。

 

孤独や辛さも自分のカテにして頑張る。

そうやって力をつけた人間は土壇場で絶対に強いと(半分自分に言い聞かせていますが)、今になってみても思います。

 

せっかく浪人するんですから、学力だけじゃない、なにか人間臭い、プラスαの力を。

 

今の時点での遅れなんて、本当に微々たるもの。

浪人生活なんかより、その後の人生の方が圧倒的に長いんです。

 

一度立ち止まって新たな世界観を得て、今後の成長の起爆剤にしてしまいましょう。

 

大丈夫。

やれます。

やってやりましょう。