浪人先生とちょっと一息

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【独学も十分可能】参考書の使い方・進め方を知れば飛躍的な成長ができます【参考書の選び方のポイントも】

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こんにちは、こんばんは。

 

参考書をどう使うか。

 

結構多くの人が悩む部分なのに、なかなか学校等では教えてもらえなかったりするところですよね。

 

今は参考書も本当に充実しており、きちんとやり切ることが出来れば独学でも十分に受験を突破することが可能です。

上手に参考書を使えれば、とにかくコスパがメチャクチャ良いです。

 

そこで今回は参考書の使い方や参考書選びの際のポイントについて共有したいと思います。

 

 

参考書は何周やれば良いのか

人間は、一度頑張って勉強したとしてもそのほとんどを忘れてしまいます。

授業を一生懸命聞いて勉強していたとしても、翌日には半分以上を忘れていたりしますよね。

これは普通の事ですから、忘れることを前提として2周目、3周目…と反復して勉強することが原則必要になってくるんです。

けれども、覚えられないことを何回も勉強するのって苦痛ですよね。

 

 

じゃあ、どうすれば良いのか。

どうせ何回も勉強しなくては覚えられないのであれば、最初の1周は覚える事ではなく内容を理解することに集中する。

まず、やるべきことの全体像を把握する。

うっすらでも全体の成り立ちや流れに触れておくことで、勉強のイメージが湧きやすくもなったりします。

 

 

そして一度理解が出来てしまえば2回目以降の勉強はドンドン楽になっていき、徐々に下記のような好循環に入っていきます。

 

自然と学習のテンポが上がり、同じ時間でもこなせる量が増えていく

→こなせる量が増えていくと一冊やり切るのにかかる期間も短くなる

→復習の期間が短くなると、記憶が定着しやすくなり忘れにくくもなっていく

→さらに勉強が楽になりやる気が出る

 

こんな感じで良いサイクルに入っていくことが出来るんです。 

学習のテンポは、あくまでも自然に上げていくことが大切。

 

そしてその為に重要なのが、最初の1週目は暗記ではなく理解に集中すること。

 

復習の好循環を生み出す秘訣として非常に重要ですので、必ず意識しましょう。

 

「繰り返し」が作業にならないようにする

参考書を使う上では繰り返し復習することが大切だと言いましたが、ただ繰り返すだけでは効果は上がりません。

 

ただ何となく読んで、とりあえず解いて。

とにかくその日の目標のページまで終わらせる。

 

これを繰り返しても実力はなかなかついてきてはくれません。

 

「参考書をやる」こと自体が目的の単なる作業になってしまい、終わらせることが一番の目標になってしまう。

 

そして分からない問題や忘れている個所があったとしても、そのままにして飛ばして進めていってしまう。

 

これでは、何十周しようが実力はつきません。

 

2周目以降で大切な事は以下の二つ。

 

・分からない部分を減らすこと

・忘れた所を都度覚えなおすこと

 

1周目である程度理解できていれば、 次にやり直した時には結構覚えている部分もあったりします。

 

既に覚えた部分はなるべく簡単に触れて、その分の力を分からない部分や忘れた部分に入れるよう、濃淡をつけて勉強することが大切です。

 

参考書は自分で濃淡をつけて使う

この、「濃淡をつけて勉強する」という部分もとても大切です。

 

参考書は、あなたに向けて作られたものではありません。

言葉にすると当たり前に思うかもしれませんが、このことを意識するだけで大きな違いが生まれます。

 

少し説明させていただきます。

 

市販の参考書は、なるべく多くの人に読んでもらい使ってもらえるように作られています。

せっかくお金をかけて出版するんだから、より多くの人に買って読んでもらいたいと思うのが普通ですよね。

 

その為にどうするのか。

それぞれの苦手分野のボリュームは増やして、簡単に解ける部分はサラッと触れるくらいにできれば一番いいですよね。

けれど学生一人一人の得意不得意なんて、きちんと向き合って分析しなくては分かりません。

そんなことは現実的に無理です。

 

だから「一般的に多くの人がつまづきやすいところ」や、「一般的に大切で問題に出やすいところ」をなるべく幅広く網羅的に載せる傾向にあるんです。

 

あなたにとって必要な知識ばかりが書かれているという訳ではありません。

人によって簡単に感じるところやつまづくところにも違いが出てきます。

また同じ人がやっても、1回目と2回目では分かる部分・分からない部分は変わってきますよね。

 

このことをはっきりと意識して、参考書の中でもじっくりと時間をかけて読む所と読み飛ばす所の濃淡を自分でつけて取り組むことが大切になるんです。


参考書が「難しい」と感じたら

「参考書の情報はある程度仕入れた。よし、本気で勉強を始めよう!」

 

と思い、周りが進める参考書を手に入れてやってみる。

読み進めようとするが難しいため、なかなか理解することが出来ない。

 

上記のような状態になったら、頑張りすぎるのはやめましょう。

 

先ほどお話ししたように、初めての参考書に取り掛かる時に重要なのはまず理解すること。

初見で読もうとして半分も理解できないような参考書では、重要な初めの一歩がなかなか踏み出せません。

 

そこで時間をかけてじっくり読むのも良いんですが、どうしても理解できない時には

 

「やっぱり自分には難しい。もういいや。。」

 

と、最悪勉強自体を辞めてしまう事もあり得ます。

せっかく頑張ろうとしているんですから、これは避けたいですよね。

 

だから、初めてでも7~8割は理解して読み進められるレベルの参考書が今の自分に合っている参考書と言えます。

 

残りの2~3割を調べたり一生懸命理解しようとして考えることで、新たな知識が身についたり思考力が高まったりするんです。

 

ここで大切なのは「7~8割を知っている」では無くて「7~8割を理解できる」こと。

知らないことが沢山出てきても、理解して読み進められるのであれば問題ありません。

 

「基本的には興味深く読み進められるけど、ちょこちょこ調べる必要が出てくる」

くらいが自分のレベルにちょうど良いという事です。

 

その意味では、解説や説明が丁寧で読みやすい参考書は良い参考書と言えます。

 

また、言葉遣いやレイアウトには一人一人に合う・合わないがあります。

本屋さん等で少し読んで見て、抵抗感が少ないものから始めてみるのが良いです。

 

まず始める、とにかく続ける

勉強はとにかく始める事、続けることに大きな意味があります。

 

参考書選びはとても大切ですが、そこに時間ばかりをかけて前に進めないのも良くありません。

また、中途半端に色んな参考書に手を出しても結局、まとまった知識はなかなか手に入りません。

まず取り組んでみて、とりあえず進められそうだと感じたものは最後までやり切るようにしましょう。