浪人生って、いざ自分がなってみると想像以上にストレスが溜まっていきますよね。
一年間、ただただ勉強を頑張る。
自分としては、毎日毎日本当に悩みながら苦しみながら頑張っているのに、親からは
「ちゃんと頑張ってる?」
「頑張らないともう後が無いんだからね」
なんて言われる。
あんまり干渉されて「うるさいなあ」と感じ始めると、親が邪魔で邪魔で仕方なくなってしまう。
「親がうるさくて仕方ない」
「放っておいてくれないかな。。。」
と感じながら勉強している人へ。
どうやったら少しでもこの悩みを軽減し、集中できる様になるのかを考えてみたいと思います。
もちろん、勉強というもの自体はとても素晴らしいものです。
けれど多くの浪人生は経済的にも精神的にも誰かの支えが必要。
家族の、特に両親に支えてもらうことがとても重要になってきます。
「浪人生活を経験することで親の大切さ・ありがたみ」に気付いたと言う人も多いんではないでしょうか。
それでも逆に、
「親がうるさくて仕方ない。」
「放っておいてくれないかなぁ」
と考えるとしたら
そう考えながら受験勉強をしている方もいるのではないでしょうか。
今回は、浪人生と親孝行について考えていきたいと思います。
- 親があなたに干渉してくる理由
- 干渉を抑えるにはこちらから仕掛ける
- 親に黙ってもらう効果的行動
- 親孝行は自分にもメリットがある
- 家事は浪人生ができる一番の親孝行
- 「ありがとう」を増やそう
- アルバイト等も視野に
- 「合格」が一番の親孝行
親があなたに干渉してくる理由
親が浪人生であるあなたに干渉してくるのは、とても悔しいですが、信用度が足りていないからです。
浪人は決して悪いことではないと思います。
けれども、はたから見るとどうしても「勉強で一度失敗した人」に見えてしまいます。
(ホントに悔しいですが。。。)
それは、自分の親でもやはり同じ。
「一度失敗しているのだから、次は上手くいくようになるべく管理してあげなくちゃ」
という気持ちが無意識に働いてしまい、必要以上に干渉してくるようになるんです。
気持ちを入れ替えて前向きに頑張っているこちらからすれば、少し悔しく残念な気持ちになりますよね。
干渉を抑えるにはこちらから仕掛ける
そこで、なるべく親に静かにしてもらうにはどうしたら良いのか。
「うるさいから黙ってて!」
というだけでは、親はちっとも黙ってくれません。
それどころか、余計に心配になって更なる干渉を招くことにもなりかねない。
大切なポイントは、「戦略的にこちらから先手を打って行動する」意識を持つことです。
もう少し具体的に、どういった行動が効果的かをまとめてみます。
親に黙ってもらう効果的行動
勉強計画を共有する
一番手っ取り早く取り入れられるのが、勉強計画や方針を親に先に言っておくことです。
職場でよくある光景なんですが、上司は心配な部下に対して
「おい、あの件は今どうなった?」
「いつまでにできそうだ?」
とひっきりなしに進捗の確認をします。
ところが、実績十分で仕事が順調な部下には、あまりこういう声はかけません。
この違いは、正に信頼度の違いから来ています。
部下は今何を考えているのか。
どれくらい仕事が進んでいるのか。
期限までに終わるのか。
こういったことが分からない上に、確実に期限までに終わる保証がありませんから、ソワソワして頻繁に訪ねてしまうんです。
確認ばかりされている部下からしてみれば、やはりこの上司は「うるさい上司」。
自分のやる気を奪う存在です。
そんな上司を黙らせるには、こちらから仕事の進捗を先手を打って伝えてしまうのが効果的。
進捗が分かっていれば納期までの目途もある程度たちますから、上司もある程度安心して黙っていてくれるんです。
親に対する対処法も、これとまったく同じ。
勉強の計画や目標を親に先に伝えておいてしまえば、「今はこういう状態なのか」と安心して、こちらに確認してくる回数を無意識に減らしてくれるんです。
「親は上司とは違う!」
と思う人も、是非試してみてほしいです。
大人って案外単純なもので、こちらの考えていることを説明しておくだけで心配が減ったりするんです。
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成果を見せる
少し難易度は高めですが、最も効果があるのが勉強の成果を示すことです。
信頼度を上げるには、結果を見せるのが一番。
浪人生にできる手段としては、模試で良い成績を取って突きつける事です。
良い結果を見れば、
「今屋っている勉強で間違ってはいなそうだな」
と思って、干渉を減らしてくれます。
ただし、良い結果を出すことが前提となってしまいますからやはり難易度は高め。
それに、「次の模試で結果を出すから黙って見てて!」なんて事前に言ってしまうと、
かえってプレッシャーになってしまうので注意です。
有言実行である必要はありません。黙々と勉強をして成績を出し、親に突き付けてやりましょう。
親孝行をしてみる
勉強以外の方法で信頼を得るには、親孝行をするのがベストです。
人は、自分に良くしてくれる人に対しては文句を言いにくいもの。
下心を出すようで抵抗感がある人もいるかもしれませんが、日常で出来る親孝行を生活に取り入れてみましょう。
親孝行は自分にもメリットがある
ここまで、うるさい親に黙ってもらう3つの方法について書かせていただきました。
この中の最初の2つは、勉強していくことでしか達成できません。
けれども最後の1つめである親孝行は、勉強が上手くいっていない状態からでもできます。
経験したことのない人には分からない位の情けない気持ち。
ただただ親に甘えさせてもらって勉強をする毎日。
浪人生になると、こんな風に思う事も出てきますよね。
意識はしていなくても、気持ちの奥底にはいつもこういう気持ちがしこりの様に残っていたりします。
「あぁ、申し訳ないな…」
どこかでこう思いながら勉強を続けるのは、意外と辛いこと。
そうしているうちに気持ちがドンドン弱っていって、勉強にも悪影響を出していって…
だから親孝行をして少しでも気持ちを表していくことは、浪人生自身の心の健康のためにも良いことだったりします。
孤独になりやすい浪人生が家族とコミュニケーションをとることは精神衛生上良いですし、それでご両親との関係を良好に保つことが出来れば受験生活も送りやすくなりますし。
人間、勉強だけをし続けるなんて無理なものです。
ほとんどの人にとって、勉強する以外の時間もきちんと作ることが浪人生活成功のカギ。
そして勉強以外の貴重な時間を、今後の自分の勉強のために使う。
「自分にできることはやってるんだから、文句は言わせないぞ」
と少しでも思えるよう、出来る事からやってみましょう。
家事は浪人生ができる一番の親孝行
浪人生ができる一番良い親孝行は、家事の一部を代わりにやってあげる事。
炊事・洗濯・掃除の内、比較的負担感の少ないことを自分がやる。
そしてそれを毎日のスケジュールの中に組み込んでしまうんです。
良い気分転換になりますし、生活リズムを整えることもできる。
そんな浪人生にとって良い効果も期待できます。
「家事が苦手なんだよな…」
という方は、買い物を代わりにやってあげるのもおススメします。
外出する機会を積極的に作れるので特に宅浪におススメ。
スーパー等で毎日の様に買い物をしていると、モノの値段の相場が分かってきたりします。
「あっ、これ安いな…」
とか気付けるようになってきたりします。
人によっては、ちょっと楽しい感じるかも。
楽しいとまではいかなくても、気分転換にはなると思います。
今後大学生になって一人暮らしをするとしても、頻繁に料理をしなければスーパーを隅々まで歩いたりはしません。
きっと良い経験になると思いますよ。
「ありがとう」を増やそう
もっと簡単な親孝行として、「ありがとう」を意識的に言ってみる方法があります。
ありがとうを言うチャンスがあったら、ためらわずにドンドン言ってみる。
お茶碗を取ってもらった時とか、何か声をかけてもらった時とか、なんでも良いんです。
これまで「ありがとう」をあまり言ってこなかったと言う人ほど、ご両親を喜ばせられるものだと思います。
「なんか、浪人して変わったな」
「大人になったのかも」
なんて思ってもらえたら、それだけで嬉しいですよね。
照れくさいかもしれませんが、少しずつ意識してみてください。
良い言葉を口にしていると、自分の心の中も少しずつ前向きに変わっていくものですから。
アルバイト等も視野に
家事等をやっていてもどうしても気になって仕方ないと言う人は、勉強に支障が無い範囲でアルバイトをやることも検討しても良いかもしれません。
親の心配を増やしてしまっては親孝行にはなりませんので、事前にしっかりと話し合いをするなど、ご両親の理解を得るように努めましょう。
浪人生とアルバイトについては下記記事↓もご参考にしてみてください。
「合格」が一番の親孝行
これまで色々と書かせていただきましたが、やっぱり言うまでもなく、合格が一番の親孝行です。
一年間多く頑張った分、ご両親は本当に喜んでくれます。
これまで見たこともないような表情や声で。
逆に、こんな形での親孝行は今後なかなかできません。
これは大人になった私の経験上も間違いないと思っています。
どんな一年を送ったとしても、最後の最後に結果を出す。
大切な人のこれまでで一番の笑顔を見るために、頑張っていきましょう。