こんにちは、こんばんは。
浪人をするべきかどうか。
それは情けないかもしれないけど、なかなか深い悩みですよね。
私は現役時に全落ちが決定した時、とても悩みました。
お金に余裕がある家では全く無かったので、大学に行けないのであれば働くべきだと思っていたんです。
当時の私と同じように悩んでいる人がもしいるのであれば、少しでも力になれたら。
そう思い、ある考え方について共有します。
ピークエンドの法則
「終わり良ければすべて良し」
聞いたことがある人はいるんじゃないでしょうか。
「なんだそれだけか。都合の良い考え方だな。」と思った人もいるかもしれません。
けれどもこれは、人間の心理法則に基づいた立派な論理なんです。
人間は、自分の過去の経験をその絶頂期(ピーク)と最後の終わり方(エンド)で評価する。
この法則はピークエンドの法則と呼ばれています。
もう少し分かりやすくするために、実際に行われた実験について説明します。
①
手が痛くなるほど冷たい水に、60秒間手を浸す。
②
手が痛くなるほど冷たい水に、90秒間手を浸す。
ただし最後の30秒間は少しだけ温度を上げて、いくらかは痛みが和らぐようにする。
どちらか一方はやらなきゃいけないとしたら、どちらを選びますか?
文字だけ読んで選べと言われたら、①を選びますよね。
けれども実際に両方を経験した被験者に「もう一度どちらかをやりなさい」と言ったら、8割以上の人たちが②を選んだんです。
全然合理的ではありませんよね。
けれども終わった時の印象が良かった②の方が、より良い経験として記憶に残ってしまったんです。
まさに、「終わり良ければすべて良し」。
良い記憶を残したければ、最後をきちんとした形で終えるべきなんです。
受験は一つの終わり
受験が終わると同時に、一日中机に座ってするような「勉強」はこれで最後になる。
多くの人にとってはそういうものだと思います。
大学で勉強・研究するにしても、それはまたちょっと別のものです。
だとすれば。
その後の人生における「勉強」への印象は、受験の終え方で大きく変わってしまうんじゃないでしょうか。
納得のいく形で終えることを目指す
勉強が最後になると言いましたが、大人になっても勉強を続けられる人だっています。
そういう人達って、
「学ぶことには価値がある」
と、勉強をポジティブに考えられているんだと思います。
大人になっても勉強を続けられるって、それだけで大きな強みです。
仕事が終わった後や休みの日ぐらい、ゆっくりしたい。
お酒でも飲んでのんびりしたい。
「普通の大人」って、そういうものです。
自由な時間は自分の楽しみのために使いたい。
自由時間を勉強に割くには、勉強をとてもポジティブに捉えてなければ無理です。
だからこそ、浪人することには価値がある。
受験を自分の納得がいく形で終える事には、大きな意味があるんです。
お金が原因で浪人を諦めようと思っている人は、アルバイトしながらででも浪人をすべき。
本当にそう思います。
浪人生とアルバイトについては↓の記事をどうぞ。
最後に
みなさんそれぞれに色んな事情があると思いますから、あまり軽率なことは言えません。
大学に行くだけが人生では全くありませんし、視野を広く持てば他にもいろんな生き方があります。
けれどもどうせ頑張るんであれば、最後は自分の納得のいく形にする。
前向きに生きていくには、そんなこだわりが大切なんじゃないでしょうか。
これまで、嫌々ながらも何年も頑張ってきた勉強。
嫌な印象のまま終えてしまっては、もったいないですよ。
大丈夫。きっとできます。
やってやりましょう。