浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

勉強のモチベーションが上がらない原因にはある心理が!【上げ方も】

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「勉強なんてやりたくないな~」

 

こう思う人は、きっと沢山いますよね。

少なくとも私が高校生の時にはずっとそう考えていました。

周りにも、「勉強がやりたくてしかたない人」なんてほとんどいませんでした。

 

それでも周りは、「勉強しなさい」「勉強しなさい」とくり返し言ってくる。

 

これだけ言われても勉強のやる気はなかなか出ない。

いくらやれと言われても、ちっともやりたくならない。

どうしてなんでしょうか。

 

第一には、勉強そのものを楽しいと思えないからだと思います。

けれども実はそれだけではありません。

その上に、とても重要な人間の心理が隠れているんです。

 

 

人は未来の利益よりも目先の利益を優先する

なかなか勉強をやる気にならない理由。

 

それは、人間は未来の利益よりも目先の利益を優先する心理をどうしても持っているからなんです。

 

「勉強すると、この先良いことが待ってる」と言われたとしても、「今」が楽しいことを優先してしまう。

私たちにはそういう心理が元々あるんです。

 

このことを示す有名なものに「マシュマロの実験」があります。

 

子供に、マシュマロが1個だけ置いてある部屋に入ってもらいます。

そしてその子にこう告げるんです。

 

「私が帰ってきた時にこのマシュマロが残っていれば、マシュマロを2個あげます」

と。

 

合理的に考えれば、待っていた方が断然お得ですよね。

 

すぐに食べてしまえばマシュマロは1個だけ。

けれど待っていれば2個もらえちゃうんですから。

 

けれどもほとんどの子供が、待ちきれずに部屋に置いてある1個のマシュマロを食べてしまうんです。

 

行動経済学では、こういった心理のことを「現在志向バイアス」と呼びます。

 

そしてこの「未来の事よりも今の方が大切!」という心理は、決して子供たちだけのものではありません。

普通の人であれば、このような心理は誰でも持っているんです。

 

大人だって、放っておけば「未来」よりも「今」の事を優先して考えてしまう。

 

本気で勉強をしたい人は近い未来の目標を

皆さんも経験がありませんか?

 

夏休みの宿題を定期的にやらずに溜めてしまい、最終日辺りにドカッとやる羽目になったとか。

お腹が空いてないなら後で食べればよいのに、もらった美味しそうなオヤツをその場で全部食べてしまったりとか。

 

けれどこれらはあなたの意志がとても弱いからという訳ではなく、人間であれば自然なことなんです。

 

では、それでもどうしても「勉強で結果を出したい!」と思っている人はどうすれば良いのか。

 

・最終的な目標を達成するまでの道のりの中で、なるべく短期間で達成できる様な細かい目標を沢山立てていく

・そして目の前の目標に一つずつ全力で取り組む

 

先ほどの話から考えると、勉強の成功にはこのスタンスが大切になります。

 

 

目標が大きいものであればあるほど、今の自分とは関係の薄い、遠い未来の事の様に難しく感じてしまう。

これが挫折する大きな要因の一つになっている訳です。

だから遠くを見るのではなくて、出来るだけすぐに達成できるような近場の目標をコツコツと達成して、積み上げていく。

 

この方法であれば、人間の心理を逆に利用して効率良くレベルアップしていくことが出来ます。

 

自分をもっとホメてあげよう

勉強は、多くの人にとって退屈で辛いものです。

楽しんでやれれば一番良いとは思いますが、「勉強が楽しい!」なんて瞬間はそうそう訪れないものだと思います。

だから、

 

「頑張ればなんとかなる」

「一生懸命やれば、きっとむくわれる」

 

そんな風に思えなくては、勉強なんて続けていられない。

 

退屈な勉強をせっかく頑張るんですから、日頃からちょっとしたことで構いませんから、自分で自分をホメる習慣を持ってみてください。

 

小さな目標を達成するたびに、自分を見直しホメてあげる。

 

その繰り返しをコツコツと繰り返すことが出来た人が、気付いたら大きな目標を達成できるものなのだと思います。