「学校には行ってるけど、勉強にはもうついていけなくなった…」
そんな風に悩んでいる人は、大人が思うよりも沢山いると思います。
私は高校三年生の時、授業には完全についていけなくなっていました。
今思えば高校三年どころか高校二年生、むしろ高校一年生の途中くらいから、授業で先生が言っていることを理解できなくなっていたと思います。
そのまま受験生活に突入し、分からないままになんとなく勉強をしてはみたものの、結果は全落ち。
当時はほとんどパニック状態のままで勉強していた記憶があります。
浪人して気持ちを切り替えて勉強を始めたんですが、その夏くらいに実感したことは
「もっと早く、自分のペースで勉強を始めれば良かった」
という事。
私と同じような後悔をする人が少しでもいれば良いと思い、
「授業についていけないと感じたら、それはむしろ自分のペースで受験勉強を始める時」
という趣旨の記事を書かせていただきたいと思います。
周りの勉強のペースついていけないと悩んでいる人は、少し読んでみていただけたら嬉しいです。
予習しても理解できない状態になったら
念のため最初にお話をしておきますが、
「学校の授業なんて意味ない。初めから無視しろ。」
なんていう事を言っているわけでありません。
誰かに教えてもらいながら勉強をした方が、楽なのは確かです。
少し授業が難しくなってきたなと感じるくらいであれば、予習をしっかりして授業に臨むようにすれば、授業についていくことはなんとかできると思います。
(予習の大切さや方法などは、↓の記事もご参考にしてみてください)
けれども、頑張っても授業についていけなくなったとしたら。
具体的には、予習をしようと教科書を読んでも全く理解できなくなってしまったら。
その時はもう、授業についていくのは一旦置いておいて、「自分の勉強」を始める時です。
他人と一緒に勉強するのはとても無駄が多い
学校の授業って、全員が同じペースで勉強することになりますよね。
勉強が得意な人も、そうでない人も。
皆が同じペースで先生の話を聞いて、同じ難易度の問題を解く。
これって、少し考えてみるととても効率が悪いことですよね。
勉強が上手くできている人は、もっとスピードを速めて勉強していった方が良い。
逆に勉強がなかなか上手く進められない人は、もっと時間をかけてじっくりと勉強すべき。
一人一人に自分のペースがあるのは自然なことです。
運動でも芸術でも、もちろん勉強でも。
だから、周りのペースに合わせて頑張る必要は全然無いんです。
無理に周りに合わせても、ただただつらいだけ。
本当はもう少しじっくり勉強をしてみれば、周りに追いつき追い越すチャンスは沢山転がっています。
それなのに多くの人たちが、周りに合わせようと必死に勉強する。
嫌な思いをしながら努力しているのに、なかなか結果が出せずにツラい思いをしてしまう。
結果としてほとんどの人が、「自分には勉強は向いていない」と思い込んであきらめてしまう。
分からないものは分からない。
そこからもう一度、始めてしまって良いんです。
単純なことではあるんですが、みんななかなかできない。
周りに合わせることに慣れてしまっていますから、自分だけこっそりと違う事をするのがみんな苦手なんです。
だからこそ、この記事を読んで自分のスタートを始められるあなたは、もうそれだけで一歩先に進むことが出来るんじゃないかと思います。
どうせやるなら受験勉強を
自分のペースで勉強を始めるにしても、具体的な最終目標は作るべきです。
目標の無いまま努力しようとすると、何をやれば良いのかハッキリとしないまま三日坊主になってしまいますから。
目標を決めることで、より具体的な勉強計画を立てられる様になります。
そして今後受験する予定があるのであれば、いっそもう「受験合格」を目標にしてしまった方がシンプルでやりやすいと思います。
「学校の授業にもついていけてないのに、受験勉強なんて無理に決まってる。。。」
と感じたあなた。
それは大きな誤解なんです。
授業でやってる内容が自分には無理だと思っている人は、
・授業の進め方が自分には合っていない
・授業のペースが自分には合っていない
この2つのどちらかです。
先生は何十人もの生徒の勉強をいっぺんに見なくてはいけません。
一人一人の理解度やペースに合わせて授業をするなんて、普通に考えたら無理です。
だからどんなに凄い先生の授業でも、自分に合っているとは限りません。
改めてイチから勉強をやってみることで、授業で分からなかったことも案外理解できたりするものです。
それに、目標はなるべく高い方がテンションが上がりやすいものです。
どうせ改めて勉強をするなら、より燃える目標を。
最終的な目的地である受験を目標にしてみましょう。
出来るところから始める
「いっそ受験を目標に!」と言いましたが、初めの一歩は自分の実力にあったことから始めましょう。
高校生であっても、中学一年生の内容からやり直したって全然問題ないんです。
私は現代文の読解に全然自信がありませんでした。
だから浪人時代の勉強は、中学生が使う高校受験用の問題集から始めました。
問題をとにかく沢山解いていって、徐々にレベルを上げていって。
そして大学受験レベルの問題もそれなりに解けるようになって来たと実感した時に、もの凄く嬉しかったのを覚えています。
同時に、「高校三年間の授業は一体何だったのか」とも。
繰り返しますが、授業に意味がないとは言っていません。
けれど、自分に合ったレベルから自分のペースで鍛えなくては、どんな素晴らしい授業を受けたとしても全然だめだと、浪人になってやっと気づけたんです。
学校の進度を追い抜くことは十分に可能
受験を目標にして自分のペースで本気で勉強をしていたら、授業のペースに追いつくことって、実はそれほど険しい道のりではなくなったりします。
だって、なんと言っても自分が目指しているのは受験。
授業に追いつく事よりも、もっと高いところを目指しているんですから。
もちろん個人差がありますから「楽勝だ!」とは言えませんが、
「自分はもっと高いところを目指しているんだ」
と思えれば、やる気も続きやすいものです。
ひとりになる勇気を持って
他人と違うことをやろうとすると、周りの人よりも沢山の障害に当たります。
学校の先生や友達、ご家族から理解が得られない様なことも沢山あるかもしれません。
厳しい先生に、自分がやろうとしている事を全否定されるかも。
けれどもそれは、あなたが目を向けている未来からすればとても小さなことです。
大きな野望のためなら、勇気を持って一度集団から離れてみることも必要。
本当に自分に必要なことは何なのか。
自分と向き合って少しずつでも答えが出せたら、とても素晴らしいことだと思います。
中学生だろうが高校生だろうが(浪人生だろうが)、いつからでもそれはできる。
そしていつかスピードに乗って、元いた集団を抜き去って置き去りにしてしまいましょう。
独学で勉強することについては、↓の記事もご参考にしていただけると嬉しいです。
「一人で勉強なんてとてもじゃないけどできない…」
と言う人は、個別指導塾か家庭教師を選択するのが吉です。
集団指導の塾に行っても、結局周りのペースについていけなくなる可能性がありますから。
大丈夫。
できます。
やってやりましょう。