浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

【知っておいて損はない】「浪人生2・6・2の法則」は当たっている?攻略法は?

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こんにちは、こんばんは。

 

あなたは聞いたことがありますか。

 

「浪人の「2・6・2」の法則」。

 

気になるあなたも、そうでもないあなたも。

知っておいて損はないことを書かせていただきました。

 

是非とも最後までお読みいただけたら嬉しいです。

 

 

 

浪人2・6・2の法則とは

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浪人生の内、

上位2割は前年度よりも成績が上がり

真ん中の6割は成績があまり変わらず

下位2割は前年度よりも成績が下がる

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上記のような法則のことを言います。

 浪人生にとってはかなり衝撃的というか、なんとも嫌な法則ですよね。

 

「せっかく浪人しても、成績が上がるのは全体の2割だけ」

って言われてるんですから。

 

「そんなはずない!」

「時間をかけてるんだから、成績は上がるに決まってる!」

 

と言い返したくなります。

 

一見、なんの根拠も無さそうなこの法則。

 

けれども私は、この法則は当たっているのではないかと思います。

 

浪人2・6・2の法則が当たっている理由

学力は保つだけでも努力が必要

「浪人2・6・2」の法則が正しいと思う一つの理由は、学力というものの特徴にあります。

 

学力は、やらないでいるとどんどん下がっていってしまうものなんです。

 

それはちょうど、下りのエスカレーターを逆走して上ろうとするようなもの。

 

ですから、「今まで通り」の勉強をやっていたらなかなか成績が上がらないものなんです。

 

「働きアリの法則」はどの集団にもある

 実はこの法則は、他の集団にも広く当てはまるといわれています。

 

一般的な呼び方は、「働きアリの法則」。

 

実際にアリのコロニーの一つを観察した実験があるのですが、

(コロニーとは、「ある場所に住む集団」だと思っておけば良いです。)

 

全体の2割のアリが、コロニー全体の8割の食料を集める位よく働いていて

真ん中の6割のアリは普通に働き

残った2割のアリはほとんど働いていない

 

ということが分かったそうなのです。

 

そしてこの実験にはまだ面白いところがあります。

 

この結果を受け、最強の働きアリの軍団を作ろうとしました。

各コロニーの上位2割の「よく働くアリ」だけを集めたんです。

 

そしたらなんかすごいグループが出来そうですよね。

エリートばっかり集めるみたいな。

 

ところが、残念ながらそう上手くはいきませんでした。

 

完成したコロニーの中でも「2・6・2」の集団ができてしまったそうなんです。

 

ちょうど下の図の感じ。

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働き者だったはずのアリの内、8割は以前より働かなくなってしまったんですね。

まったく働かないアリも2割出てきてしまった。

 

そしてこれは、人間社会にも当てはまると考えられています。

確かに、どんな組織にも不思議と

「成績が良い人・普通の人・成績が良くない人」

がいるものですよね。

 

会社の各職場にも、学校の各クラスにも。

あなたの属している(もしくは属していた)集団にも、

「2・6・2」それぞれのイメージの人は居ませんでした?

 

なお、似たような法則に「80:20の法則」というものがあります。

↓の記事にまとめていますので、そちらもご覧ください。 

www.roninsensei.com

 

浪人2・6・2の法則に負けない方法

2・6・2の法則がどの集団にも発生してしまうのなら、どう対処するかを考える必要がありますよね。

その方法も、ここではご紹介したいと思います。

 

自分の目的をしっかり持つ

この法則が成り立ってしまうのは、多くの人が周りに流されてしまうものだからです。

 

無意識に自分の属している集団全体と自分を比べ、

その中での役割に当てはめてしまおうとしてしまうんです。

 

だから必要なのは、自分の中にしっかりとした軸を持っておくこと。

目指す自分の姿、目的をなるべく明確にしておくことなんです。

 

「相対評価ではなく、絶対評価を自分の物差しにする」とも言い換えられますね。

 

目的が明確に決まれば、あと必要なのはそこまでにどういう手段で到達するかの分析だけです。

 

自分がどの集団にいるかなんて関係なくなります。

 

目標を決め、そのためにやることを決め、着実にそれをこなす。

これがシンプルかつ最も確実な勉強法です。

 

自然体ではダメだと自覚する

浪人しているということは、これまでの勉強法が

 

「自分の求めるものとは違っていた」

 

もしくは

 

「自分の求めるレベルのものではなかった」

 

ということ。

 

まずはこのことを受け入れなくてはいけないと思います。

 

既に現役時に死ぬほど頑張った人にはつらい作業だと思います。

けれどもまずは自分の状態を見つめることから、浪人は始めるべきです。

 

自然体でやっていてはいけないことを自覚する。

今まで通りのやり方では、また上手くいかない可能性が高いと考える。

 

どうすれば前に進めるのかを常日頃考えながらやっていきましょう。

 

集団に属さない

いっそのこと集団に属さないというのも、浪人生にとれる戦略の一つだと思います。

その一番わかりやすい方法が、いわゆる宅浪です。

 

宅浪なら、周りに流されることもある意味でなくなります。

余計な情報は強制的にカット。

あとは、本当の意味で「自分との闘い」のみになります。

 

乱暴な意見に聞こえるかもしれません。

けれど実際に宅浪を経験した身からすると、実は結構効果的な方法だったんじゃないかなと思います。

 

私自身の性格を考えると、予備校に行っていたら逆に周りに流されていた可能性は

十分に考えられますので。。

 

 

宅浪については、↓の記事もご覧ください。

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なるべくレベルの高いグループに入る

どこかのグループに入るとしても、

なるべくレベルの高いグループに入るべきだと思います。

 

全体のレベルが自分の目標よりも高いグループに入り、

「真ん中の6」

を目指すという戦略も、場合によってはアリかもしれません。

 

最後に

色々書かせていただきました。

けれどどんな場合でも大切なのは、自分の中にしっかりとした軸を持つことだと思います。

 

自分で自分を律し、

自分で自分を説得し、

自分で自分を支える。

 

浪人であっても現役生であっても、ここができるかどうかが分かれ目です。

 

あまり固く考えず、

 

「自分にだってできる」

 

と強気に取り組んでみてほしいなあと思います。

 

その他、「浪人生が伸びないケース」について考えた記事↓もありますので、ぜひご参考にしてみてください。

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法則なんかに負けないよう、前向きに頑張っていきましょう!