今回は、エジプト考古学者の吉村作治教授の浪人経験についてです。
教養系のテレビ番組にもたびたび出ている、大学教授ですね。
プロフィール
出身地
東京都新宿区出身 東京学芸大学付属高校卒
出身大学
早稲田大学第一文学部(3浪)
仕事
エジプト美術考古学と比較文明学を専門とする考古学者。
東日本国際大学の現学長であり、自身が卒業した早稲田大学の名誉教授でもある。
人物
日本におけるエジプト考古学の第一人者。
小学校4年の時から既にエジプト考古学者を夢見ていたとの事。
入学した早稲田大学にはエジプト考古学を学ぶ場が無いことを知ると、自ら有志を集めてエジプト研究会を立ち上げ勉強をしたそうです。
その後も学生時代に何とかしてエジプトに行くために起業と交渉してタンカーに載せてもらったり、自動車メーカーや食品メーカーからも様々なものを提供してもらうよう約束を取り付けたりと、若い頃から凄い行動力の人。
その後も持ち前の行動力で様々な発見・発掘を続けています。
浪人時代
浪人時代の始まりと終わり
吉村教授は私が小さい頃からテレビに出ていて、私の中で大学教授のイメージといったらこの方でした。
意外で驚いたのが、3回も浪人生活を経験していること。
なんでも、現役時代に東大の文科Ⅱ類(現在で言うところのⅢ類)と日大の芸術学部を受けて、「東大に受かったら学者、日大に受かったら役者になろう」と決めていたそうです。
結果的に東大は落ちてしまい、あきらめて役者の道を選ぼうとしていたところ、お母さんから「学者は役者になれるけど、役者は学者になれない」と言われ、浪人して東大を目指すこととしたとのこと。
3浪目でも残念ながら東大には受かりませんでした。
そして東大に4回目の不合格が決まった時、やはりお母さんに
「中学も高校も3年。予備校も3年間通ったのだから、もう浪人はやめなさい。4回も落とした東大の先生の言うことを聞けるの?」
と言われ、早稲田大学に行くことに決めたそうです。
結果的に、自由な校風の早稲田大学にいけたことは幸運だったと、ご本人も感じていらっしゃいます。
三浪って、精神的にはものすごくタフでないとできないと思います。
ご家族の苦労も相当なものだったんじゃないかと思います。
それでも続けられたのは、明確な目的があったからなんでしょうね。
見習いたい「行動力」
吉村さんは大学入学後、自分がやりたいことのために様々なアルバイトをしたり、企業と交渉をしたりして資金や物資を手に入れてきたようです。
必要とあらば缶詰でも車でも、様々な手段で調達をしていらっしゃいます。
やりたいことをやるには、どうしてもお金が必要です。
大人も学生も一緒。
そしてそれは、浪人だって一緒です。
大学に通うための準備・修行という、自分がやりたいことをやっているんですよ。
大学に行ってからだって、同じように勉強にお金がかかります。
だからお金のことで受験を諦めようとしている人がいるのであれば、少しでも良いので立ち止って、できることが無いか冷静に考えて、調べてみてほしいです。
アルバイトでも奨学金でも、知り合いを頼るでも。
意外と、目的地への行き方は一つじゃなかったりしますから。
浪人をすること自体は、全く悪いことではありません。無駄でもないです。
吉村さんは三浪してますけど、沢山の大学の教授になってるんですよ。
浪人経験自体を気に病む必要は全く無いです。
明るく、前向きに。頑張っていきましょう。
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