浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

【何が変わる?成人式は?いつから?】成人年齢18歳への引き下げと受験生

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こんにちは、こんばんは。

 

受験生って、とても微妙な立ち位置。

もうすぐ大人だけれども、仕事を探しているわけでもなく、基本的には日々勉強三昧。

もう子供だと甘える訳にはいかないけど、まだ大人とも言えない…

 

今まではそうでした。

それが、近い将来に変わるんです。

 

 

 

 

2022年から、18歳はもう大人

 

2018年6月12日、参議院法務委員会で成人年齢引き下げの民法改正案が可決され、成立しました。

これにより、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。また、女性が結婚できる年齢が16歳以上から男性と同じ18歳以上へと引き上げられることになります

 実際の施行予定は2022年4月1日から。

 

平たく言いますと、2022年以降日本人は一律18歳から大人になるんです。

 

成人年齢が変わるのは日本では140年ぶりの出来事と言いますから、現代日本人は全員が始めて経験すること。

ですから改定に伴って、一定の混乱は避けられないと思います。

 

気になることは沢山出てきそうですが今回は、受験生に関わってきそうな部分について共有をできたらと思います。

 

高校卒業する時期に、一人で借金が可能になる

18歳で成人なので、高校三年生や高校を卒業したばかりの浪人生でも、ローンを組んだり消費者金融で一人でお金を借りることができるようになります。

 

高校生がキャッシングできるって、これまでの常識からしたら結構ビックリです。

 

最も、金融業者にとって18歳、19歳の学生と契約することはリスクが高いです。

一般的には返済能力が低いと考えられるからです。

 

なので、実際に業者が貸し出しを行うケースは少ないとは思います。

 

けれども、詐欺まがいの業者が、情報弱者である新成人を狙って貸し出しを行ってくる可能性は十分ありえる。

 

これまでであれば、18歳 はまだ未成年。

仮に契約をしてしまったとしても親権者の同意が無い契約であれば取り消しができたんです。

それができなくなる。成人の契約ですから。

 

浪人生は特に注意

浪人生、特に一人暮らしをしている浪人生は周りに意見してくれる人がいませんから、要注意。

(ちなみに、アパートの賃貸契約も18歳から一人でできるようになります。)

 

浪人はお金の大切さに嫌という程気づかされる時期です。

 

「受験にはお金がかかる。親に面倒をかけずに自分でお金の工面ができるなら。。」

 

と安易に考えて悪徳業者にカモにされない様、注意しなくてはいけないですね。

 

浪人生が必要なお金は、少しのアルバイトで十分賄えます。

また多くの場合、浪人生でも奨学金を貸与してもらう事も可能です。

もしそれで間に合わないと言うのであれば、浪人を続けるべきかどうか一度真剣に考えた方が良いと思います。

大学に行くよりも、目先のお金を手に入れる事を求めてしまっている可能性があります。

 

受験生なら、少しくらい余裕がなかったとしても「お金を手に入れる」事ではなく、「試験に受かる」事を第一に考えましょうね。

 

お酒、タバコ、ギャンブルは20歳からのまま

成人年齢が18歳に引き下げられても、飲酒・喫煙・ギャンブル(競馬や競輪、オートレース等の投票券を買うこと)は、当面20歳からのままです。

 

しばらくはこのままなんでは無いかと思います。一気に様々なことを変え過ぎると、混乱が大きいですから。

 

けれども、世界的にはこれらの年齢制限はまちまちで、18歳から飲酒・喫煙が許されている国は沢山あります。

そこから考えると、日本でも今後これらの年齢が下げられることは十分に考えられますね

 

ただ仮にそうなったとしても、受験生は飲酒は控えたほうが良いと思いますが。

酔っ払うと勉強なんて全然できませんから。

 

成人式の時期については現状保留

 

成人式の開催時期はかなり気になりますよね。

もし18歳の1月なんかになったら、受験で参加できない人もきっと多くなってしまいます。

 

また、振袖を借りたり美容室に行ったりと、女性はなにかと費用がかかりますよね。

受験の負担と重なったら家計も非常に苦しくなります。。

 

現状では、成人式の開催時期について政府はまだ明言をしていません

法務大臣の発言では、情報収集と検討を重ねた上で、平成32年(2020年)以降に成人式に対するスタンスを発表するとの事です。

 

 

最後に

まとめると、学生に関係がありそうな変化は下記のようになります。

 

成人年齢の引き下げで18歳からできるようになること

 

・各種契約

 キャッシング

 賃貸契約

 ローンを組む  

・公認会計士等の国家資格試験の取得   etc

 

 

成人年齢が引き下げられても、20歳からしかできないこと

・飲酒

・喫煙

・ギャンブル   etc

 

保留

・成人式開催時期

 

成人年齢がいくつになろうと、受験生がやればよいことは変わりません。

それに、成人年齢なんていくつになろうが、一生懸命頑張ってさえいれば全く恐れるに足りません。

 

どんな世の中になっても、明るく、前向きに。頑張っていきましょう。