浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

「横綱相撲」を目指すべきか

こんにちは、こんばんは。

 

   プロテニスプレーヤー大坂なおみ選手の活躍が連日報道されています。f:id:roninsensei:20180921134735j:image

   素人でも違いが分かるくらい、大坂選手の活躍っぷりはまさに異次元、ですよね。

   相手をねじ伏せて勝利する様子を、テレビのニュースキャスターさんが「まさに横綱相撲」と表現していました。

   世界の強豪たちを相手に横綱相撲なんて、ホントにカッコいいですよね。

 

 

横綱相撲とは

「正面から相手の力を受け止めた上で、正攻法で圧倒的勝利をすること」

こんな感じの意味です。

    言葉の元になっている相撲の世界では、横綱に圧倒的な強さが求められます。対戦相手の全てを出させた上で、自分はそれ以上の力を出してねじ伏せる。そんな姿が、横綱の理想像としてしばしば描かれるんです。着々と勝利を積み重ねる横綱って、なんかカッコいいですもんね。

   奇襲や奇策を狙わない横綱相撲には、見ていて安定感があります。正にチャンピオンの戦略ですね。

 

横綱相撲を目指すべきなのか

    では、私たちは横綱相撲を目指すべきなんでしょうか。結論から言いますと、それはあなたが戦っているフィールドによって違うんだと思います。

   そして、ここでお話してる受験においては必要ないと考えます。

 

横綱相撲は難しい

    カッコよくて安定感のある横綱相撲は、なんの世界でも理想だと思います。けれども、そこに辿り着くまでの道のりは当然険しいものです。

    地道な努力を積み重ね、その道を極めたものにしか取れない戦略なんです。

 

受験における横綱相撲

   入学試験において、トップを目指す必要が無いことは、以前にお話させていただきました。↓

他人と比べて、焦ってどうしようもないときの対処法 - 浪人先生とちょっと一息

 

   もちろんトップになれたらベストなんですが、それには膨大な時間と労力がかかります。 

普通の人にとっては、1年やそこらで身につくものではないんです。

    もしあなたが、なにかのスポーツの世界で生きていこうとしたら、それだけの時間と労力をかける必要があると思います。

   けれども、受験においては合格者の中に入ればそれでいいんですから、合格者の中で最下位であっても全然構わないんです。

   一つの大学・学部の合格者の中でも、トップと最下位ではかなりの学力差があります。私立など、比較的多くの人数を取るところだと尚更ですね。

   やっぱり、横綱相撲を目指すのには労力がかかり過ぎます。

    

 目指すべきは、ハードルの“ちょっと上”

    かといって、ギリギリを目指していたら、試験で100%の力を出さないと合格できないことになります。毎回100%のパフォーマンスを出すのって、難しいですよね。だから、目指すならハードルの少し上、です。

   目指す大学の一つ上のレベルまでを目指して勉強するのがベターだと思います。

   目指すのが日東駒専だったらMARCHレベルを目指す。目指すのがMARCHだったら早慶上智を目指す。そんな感じです。

   かなり難易度は違うと思いますが、それでも、トップを目指すよりよっぽど現実的です。

   一つ上のレベルで努力することで、試験当日80パーセントの実力を発揮すれば合格できるようになります。また、一つ上のランクを目指せる可能性も出てきます。

 

泥臭く勝ちをもぎ取ろう

    断っておきますが、横綱相撲を取れるに越したことは無いんです。安定して勝てるんですから。ただ、多くの人にとってそれは現実的ではないんです。

    努力を重ねた上で、後は小手先のテクニックでも奇策でもなんでも、使えるものは使いましょう。

    受験以外の分野に関しても、同じ事が言えると思います。自分が目指すべきハードルを理解し、すべき努力がどこまでなのかを把握する。そしてそれによって戦略を変えていけばいいんです。

   かっこ悪くてもなんでも、“勝てば官軍”です。

泥臭く、必死になって、勝利をもぎ取るべきです。

 

明るく、前向きに。頑張っていきましょう。