浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

勉強方針を立てよう

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勉強方針、決まってますか

  受験勉強を始めたばかりの頃は、やらなくてはならないことが沢山ある感じがして、手当たり次第にやってしまったりとかしますよね。
 とにかくまず始める、とことんやる、というスタンスは正しいと思うのですが、そうやってがむしゃらに頑張っていても、やってもやっても前に進んでいないような感覚になることってありませんか。

 

努力は大前提 

 もちろん、沢山やることは大切です。というか、名前を聞いたことのある様なある程度以上の大学に入学したければ、相当量の勉強をやらなくてはなりません。”甘い話”なんてものは、やっぱり無いんです。

 繰り返しますが、沢山勉強することは大前提です。けれども、先日お話したとおり、あなたは勉強をすることを目的としているのではなく、自分の本当の目的を達成するために勉強をしているんですよね。(下記にその時のリンクを張っておきます。) 

roninsensei.hatenablog.com

 


 「沢山勉強をしたけど全然間違ったやり方だったから入試には合格しなかった。でも頑張ったのは事実だから自分は凄いんだ。幸せなんだ。」


なんてことには、多分ならないですよね。

 

勉強方針を立てよう

  間違っている、または無駄の多い方法を続けていては、結果的に時間や努力が無駄になってしまいます。せっかく努力するんですから、少しでも目標に近づくように工夫することは非常に大切なんです。ですから、学習開始時点で、各科目の勉強をすべき範囲とある程度の勉強の仕方については、調べたり信頼できる人に相談したりして決めてから、学習を始めるべきだと思います

 

具体的な立て方 

 予備校の先生に聞くのがやはり一番手っ取り早いと思います。けれども、様々な理由で予備校にいけず、勉強について相談できる人がいない人は、合格体験記を読むのがお勧めです。

こういうやつです。↓

https://passnavi.evidus.com/article/success/

 私はいわゆる自宅浪人だったので、受験勉強について相談できる人がいませんでした。だから、合格体験記を沢山読んで、勉強の仕方やスケジュールの組み方、どの参考書で勉強すべきか、といったことを調べられるだけ調べて勉強に臨みました(参考書選び等、より具体的な話も別のタイミングでお話できたらと思っています。)。
 大学入試という分野で成功を収めている人たちの話を参考にすることは、とても有意義なことだと思います。

 

合格体験記を利用するときの注意


 ただし、合格体験記を読む時に気をつけてほしい点があります。下記に3つ挙げさせていただきます。もちろん、私見です。

1.正解は無い
2.多少話を盛っている可能性はある
3.自分に関係ある話として読む


1.正解は無い

 勉強の仕方に正解は無いと思います。元も子も無い言い方ですが、東大に行った人の勉強方が正しいのではなく(もちろん、合格者の皆さんの工夫と努力はどれも本当に素晴らしいです。)、自分にあったやり方を選ぶべきなのです。

 例えば、もしあなたがもう具体的に志望校と学部を決めているのであれば、そこに合格した人の話を沢山読むのも、ひとつの方法だと思います。また、現役生であれば現役生の、浪人生であれば浪人生の話を中心に調べるのも良いかと思います。

2.多少、話を盛っている可能性はある

 ちょっと、失礼な言い方にならないように気をつけなくてはいけないんですが、当然合格後にこういった体験記の依頼を受けてますから、程度は違えど、ほとんどの人が興奮状態で文章を書いていると思います。
 人の記憶は時間とともにどんどんあいまいになっていきます。昔の自分のことを語る時には、多少オーバーになるものなんです。(私も多分そうです。なるべくかっこつけずに書こうとは思っているのですが。。。。。)
 もちろん、そこに悪意はありません。皆さん、次の代の受験生のためになればと思い、体験記を書いています。

 私が言いたいのは、合格体験記を読んで、落ち込んだりするのはやめてほしい、ということです。
 合格体験記を読んでいると、とてもマネできない様な凄い話も沢山載っています。そこで「毎日続けたと書いているが、自分にはそんなこととても無理だ…」などとへこんでしまうのはやめましょう。
 そうではなく、「こういう計画を立てればいいのか」「ここを取り入れよう」みたいな感じで、自分なりに情報を取捨選択していくべきなのです。


3.自分に関係ある話として読む

 2.でお話したとおり、合格体験記にはあなたにとってカミワザとも思えるような勉強法も結構載っています。先述の通り、取り入れる部分とそうでない部分に分けることが大切です。
 けれども、どんなに凄い勉強法でも、全く関係の無い、超人がやった勉強法だとは思わないでほしいのです。「なぜそんな勉強法を取り入れたのか」「どうやったらそんな勉強法が可能なのか」といった具合に、その勉強法が自分に必要なのか、必要であればどのように取り組めばよいのかを考えるようにした方が、より有意義だと思います。
 「自分は天才じゃないから」などといって難関大学に合格した人と自分とに線を引いてしまうのは、とてももったいないことだと思います。

 

 

 いずれにせよ、努力は必要です。(くどくてすみません。。。。)「努力しない方法」ではなく、「目標までの最短距離を全力疾走できる方法」を、自分なりに探してみましょう。