元プロ野球選手の松井秀喜さんをご存知ですか。日本プロ野球ですばらしい成績を残し、メジャーリーグでも大活躍をした後に国民栄誉賞を受賞した、とてもとても偉大な方です。
そんな松井さんが、ずっと継続しているシンプルなルールがあります。それは、
「人の悪口を言わないこと」
です。
中学時代、晩御飯を食べている時に人の悪口を言ったところ、お父さんに「そんな下品なことはするな」といわれてから、ずっと守り続けているのだそうです。お父さんも凄いですね。
正直、「本当かなぁ」と思っちゃいますよね。少なくとも、私にはとても無理です。けれども、テレビ等のメディアから伝わってくる松井さんの雰囲気を見ていると、本当なんだろうなと、なんとなく納得ができます。なんか、本当にいい人なんです。
ただ、悪口を言わないのはえらいなあ、と単純な話をしたいのではありません。そこには実は大きな効果があるんです。
「ピグマリオン効果」というそうなんですが、期待されたり、前向きな言葉を書けられたりし続けることで、その期待通りに向上していく傾向が人にはあるんです。
そしてその逆も然りで、マイナスバージョンを「ゴースト効果」呼びます。期待されないと、人はどんどんマイナス方向に向かってしまうんですね。
両効果には自己暗示力もあります。だから自分のことをあんまり卑下したり、悪く言ったりするのは良くないんです。
受験勉強をしていてなかなか成績が伸びなかったり、同じ間違いを繰り返したりすると、「自分はなんて駄目なんだ」なんて自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
けれどもそんな時ほど、自分に対して期待してあげましょう。どんな些細なことでも良いので、がんばっている自分をほめてあげましょう。
気休めでも精神論でもありません。心理学に裏づけされた効果が、しっかりとあるのですから。