浪人先生とちょっと一息

金融機関会社員が、社会人の学び直しや勉強について書いてます。

忘れることは前提に

毎日の暗記量は相当なもの

 


 英単語に英熟語、古文の単語に文法に日本史に…毎日毎日、本当にお疲れ様です。


 あなたは、毎日どれくらいの単語文法、事柄を暗記していますか?

日本史の年号や数式など、全部を含めたら毎日相当な数になるのではないかと思います。

それだけ、頑張っているということなんですよね。


 ではあなたは、それらの事柄をすべて完璧に覚えていると言い切れますか?

翌日にテストしたら、ひょっとしたら満点を取れるかも知れませんね。

でもその次の日は?一週間後、一ヶ月後は?

 

人は忘れていくもの

 


 こんな言い方をして、責めようとしているのではもちろんありません。むしろその逆です。

 

「人は忘れていくもの」なのです。
 人間の脳は、覚えたその時から忘れていく仕組みにできているのです。

 

詳しい説明は専門家の方々が書いたものを読んでいただきたいと思います。(すみません)


 悲しいことや嫌なことも、この「忘れる」仕組みのおかげで、少しずつ忘れていくことができます。

今まで泣きたいほど悲しい経験をしたことがあっても、ずっとそのまま辛いまま、ではありませんよね。

 

ちょっとずつその時の気持ちを忘れていっています。
 今となっては良い思い出、なんて事もあるかもしれません。

 

大人になると嫌な事ってやっぱり増えていくものですが、それでも多くの人は、なんとか毎日やっていけています。

忘れることって、結構大切なのが分かると思います。


 だから、英単語をせっかく覚えてしまっても忘れてしまうことは、実は自然な事なんです。

多くの人にとって、暗記は単調で辛いことですからね。

 

忘れないこともある

 


 けれども、忘れていないこともたくさんあります。例えば、日本語。

 

難しい言葉はわからないだとか、漢字が苦手だとか、受験生からしたら言いたいことはたくさんあると思います。

けれども少なくとも、日常生活に困らないだけの日本語は、常にあなたの頭の中に入っています。

 

よく会う人や、好きな漫画やドラマ、映画や小説の登場人物の名前やあらすじも覚えているでしょう。

趣味がもしあれば、その事については人と同じかそれ以上に詳しいものですよね。


 毎回繰り返すこととか、好きなことって覚えやすいし忘れないんですよね。

これは科学的にもそうみたいです。詳しい説明は専門家の方々が書いたものを読んでいただきたいと思います。(ホントすみません)

 

忘れることは前提に

 勉強しても勉強しても、それでも忘れてしまったとしても、自分を責めないでください。当たり前なんですから。

 単語テストで何度も間違えている単語をまた間違えてしまったとしても、それは当然と開き直って、改めてもう一度覚え直しましょう。


 覚えるという作業も人それぞれの得意不得意度があります。だけれど、繰り返していけば、少しずつ少しずつ、脳に定着していきます。

 血へどを吐くほど一生懸命頑張って臨んだ単語テストで、10点満点中7点だった。

それでも、間違えてしまった3点を責めるのではなく、よく覚えていたと7点取った自分を自分でほめる位のプラス思考でいきましょう(もちろん、×だった3点分の復習はぬかりなくやりましょう)。


 覚えて、間違えて、覚え直して、今度は少し正解して…これを繰り返すことで、少しずつでも前に進んでいきます。

 

そしていつか大きく前進していたことに気づけるまでは、大変でも、「明るく、前向きに」。